手口。
 
 
 
■ 夏になるとジン・ベースの酒を飲む。
 背の高いグラスに氷を入れ、ソーダかトニックで割るだけである。
 ライムがあるといいのだけれど、高いので何時もはない。
 夏が若い頃、その夕刻、窓を開け港の方角を眺めている。
 埋め立てられていて、それは運河と見分けがつかない。
 
 
 
■ 相手の気を引くにはいろいろなやり方があって、その人の人柄が図らずも滲み出るものだ。
 回りくどいやりかたを好むひともいる。
 まっすぐに、おまんこしたいという奴もいる。
 相手に合わせて。その時の状況にあわせて。
 変化球を投げてみたりする。
 が、相手の力量と、距離の測定を誤るとたいていは旨くゆかない。
 手口が読まれる。
 ということになる。